トピックス

食生活と大腸癌について
日本人の食事は、昔に比べて肉や脂肪が増えて、穀物が減ってきています。
大腸癌の罹患率、死亡率の増加と、食生活の変化が関係していると言われています。
@ 肉類は、ニトロソ化合物、その他が発癌物質と考えられ、大腸癌のリスクを高めます。
A ハム、ベーコン、ソーセージ、サラミなどを多量に接種していると、これも大腸癌の発癌のリスクを高めると言われています。
B アルコール接種も、大腸癌の発癌リスクを高めます。
C 逆に野菜や果物に多く含まれるビタミン、βカロテンは、大腸癌のリスクを低下させます。

特に肉類を多量に接種せず、野菜の比率を高めるのが、ポイントのようです。

肝臓・胆嚢・膵臓の癌について
肝胆膵の癌は合計すると、胃癌や大腸癌よりも多く見られる疾患です。
日本では、肝臓癌は、B型肝炎やC型肝炎に感染した方たちから発症する事が多い疾患です。
B型肝炎や、C型肝炎に罹患している方は、非常に多く見られます。
該当する方は日頃からかかりつけの医師に相談をし定期的な検査を続けていきましょう。
胆嚢癌・胆管癌・膵臓癌はエコー、MRI、MRCPが進歩したため、比較的以前よりも詳しい病状が分かるようになっています。
これらの癌は進行すると治療が難しい疾患ですので、日頃から関心を持ってかかりつけの医師に相談をしましょう。

胃癌について
当院の経鼻内視鏡は患者さんにとって非常に楽な為、検査を希望される方がどんどん増えています。それにつれて、胃癌の発見数も増加中です。
さらに、特筆すべきはほとんどの方が早期癌のうちに発見されており、内視鏡的な切除や腹腔鏡下の手術で、ダメージも少なく、早い段階で社会復帰される方が多い事です。
内視鏡は苦しいものと考えずに、積極的に検査を受ける事をお勧めします。

大腸癌検診について
大腸癌は、男女ともに大変多い癌で、1次検診(便潜血反応)を積極的に受け、早期がんの発見率を上げることが望まれています。
ところが、足立区は23区内でも最低の1次検診の受診率で、かつ、陽性になった方でも、引き続いて2次健診を受ける方が極端に少ないのが現状です。
そのため、後に発見された時には進行癌となっており、大腸癌で死亡する例が大変多いのです。
積極的に1次検診(便潜血反応)を受けましょう。

当院の内視鏡で大腸癌が多数発見されています。
 現在の日本では、女性の癌の死亡数の第一位は大腸癌(直腸癌+結腸癌)です。
男性の癌の死亡数では、第4位ですが、実際の癌の死亡数は女性の大腸癌の死亡数よりも、ずっと多く、男女共に非常に注意が必要な疾患です。
 当院では精力的に大腸の内視鏡を行っていますが、その結果、実に沢山の病気が発見されています。
 決して苦しくはありませんので、積極的に大腸内視鏡検査を受けましょう。

逆流性食道炎と食道癌
 夜、胸やけや胸痛を感じる事がありませんか?
 狭心症など、心臓の疾患が原因の事もありますが、案外多いのが逆流性食道炎です。これは、胃酸や胃に入った食物が食道に逆流して、食道の粘膜が炎症を起こしている状態です。これを繰り返していると、バレット食道という状態になり、高率に食道の腺癌を発症します。
 従来、日本人の食道癌は扁平上皮癌がほとんどでしたが、食生活などの欧米化によって逆流性食道炎が増加しており、食道癌も増加していくと思われます。
 胸やけなど、自覚症状がある場合は、早目に受診しましょう。胃癌も含めて、早期癌のうちに発見すれば、治る可能性があります。症状がない人でも、40歳を過ぎたら、年に1回の健診をしましょう。当院の内視鏡は大変楽です。

癌について
平成15年の日本人の死亡者数は約102万人です。そのうち、癌による死亡は31万人(10人のうち3人)、第2位が心疾患で16万人、第3位が脳血管疾患で13万人です。(癌死が断然トップ)
死亡順位 男性:
女性:
@肺
@大腸
A胃
A胃
B肝
B肺
C大腸
C肝

D乳腺

E子宮
何と女性の癌死の1位は大腸癌になりました!!
一方、胃癌による死亡は減りつつありますが、実は罹患患者数は約10万人/年で、肺癌の6万人よりもずっと多いのです。
つまり定期的な検診の普及で、早期に発見され、治療する例が多くなっているために、胃癌による死亡者数が減っているのです。胃に限らず、癌で死なないためには早期癌のうちに発見することが大変重要です。しかし一般に、この時期には自覚症状はまずありません。したがって特に癌に関しては、定期的な検診が欠かせません。
当クリニックでは開院以来、数百人の癌の患者さんを発見し、信頼できる病院に紹介してきました。これが私の第一の使命と思っています。
何の癌についてでも結構です。遠慮なくご相談下さい。

乳癌について
女性にはとても関心の高い癌です。
これまでは視診、触診を中心に健診が行われていました。
しかしこれでは乳房を残せる様な早期の乳癌はあまり発見できません。
最近はマンモグラフィーを中心とした健診に移行してきています。
当院はマンモグラフィーによる乳癌健診の判定医療機関です。
乳癌についてご心配な方はお気軽にご相談下さい。